熱帯魚が好き

わたしは熱帯魚が好きだ。出来ることなら、やるべきこと全部ほっぽりだして一日中ずっと熱帯魚だけ見ていたい。朝起きて、おはようって話しかけたい。今日も可愛いね。って話しかけたい。わたしは喋らないものに向かって喋るのが好き。

例えば友達と陶芸教室に行ったとき、わたしは土に向かってずっと喋っていた。土を、働きすぎたおばさんの肩コリをほぐすようなつもりで練り、デートに行く友達のお洋服を一緒に考えてあげるようなつもりで形を作り、模様を彫った。このくらいの力の強さで平気?痛くない?少し水を足して柔らかくしましょうね。そしたら、全体は木ベラとへちまでニュアンスをつけて、お花のハンコを押して、ほら、可愛い。いいじゃん。今すぐにでも嫁に行けるよ!

というような感じで。あ、もちろん心の中でだけどね。

 

言葉を声に出さない方が感覚が研ぎ澄まされて、相手そのものに集中できるな、と思うことがよくある。自分が写真を撮られる時なんかは特にそう!わたしは、服を脱いで写真を撮られる時、まったく喋らない。言葉は、声に出した側からそれらの行間に潜むロマンチシズムを奪っていく。それにわたしは基本ドMだが、写真を撮られるときは獣に自分の肉を分け与える女王さまのような気持ちになっているので、喋らなくてもいいのだ。いや、なんの話。山田詠美かよ。話戻しますね。

 

で、本当に話が戻るのですが、わたしは熱帯魚がすごく好きで。新宿のサブナードっていう地下街の突き当たりに熱帯魚屋さんがあって、そこによく立ち寄るのですが、こないだ不思議なお魚がいたので写真を撮りました。

 

 

 

 

 

f:id:mialove0723:20180927114238j:image

 


f:id:mialove0723:20180927114241j:image

 

 

 

 

この子たち、顔と骨以外透明なの!すごい!初めて見たよこんな魚!

透明なのは、敵に狙われないために水に擬態しようとして進化したからかな?と思ったけど、みんなで集まって泳いでいるせいで存在がバレバレ。それとも、敵に狙われないために透明になったのではなくて、集まって泳ぐのが好きだから敵に狙われやすくて、ちょっとでもバレないように透明になっていったのかなあ。集まって泳ぐの、やめたらいいのに。まあ、いろいろと事情があるんだろう。イワシよりも賢いのは確かだ。

 

写真じゃ伝わらないけど、この魚が泳いでいるところはまるで骨が泳いでいるみたいですごく面白いので、時間があったら新宿のサブナードのお店に行ってみてください。多分まだいるんじゃないかな。トランスルーセントグラスキャットっていう名前の魚だよ。長いね。