どうしたら大人になれるのかわからない

20歳を迎えた時から毎年、誕生日には旅に行くようにしている。人は誕生日が来ると、ひとつ歳を取る。毎年誕生日が来るたびに、人は大人になっていく。

けれど幾つになっても、誕生日が来たからといって「大人になった!」と実感することはない。いまだに大人というのがどういう人を指すのか、よくわかっていない。

 

でもなんとなく、大人の特徴はわかる。選挙の投票に行くこと。お酒が飲めるということ。毎月の電気代を気にすること。お世辞を言えるようになること。銀座で買い物をすること。

どれも大人じゃないとできないことだ。上に記した大人の特徴のいくつかは、わたしにも当てはめることができるので、わたしも大人だと言える。

でも、20歳の誕生日から2年経った今でも、「わたしは大人です!」と胸を張って言うことができない。大人のはずなのに、大人であることに自信が持てない。

 

片足が10代にへばりついたまま動けないでいるこの感じ。このまま3年、5年と過ぎて30歳になっても、この気持ちは続くんだろうか。今はまだ、心が10代でもちゃんと22歳のふりをして生きていられる。でもこれが30歳になったらどうだろう。身体が歳を取っていくほど、年相応の大人のふりをするのが難しくなっていくんじゃないだろうか。このまま「片足が10代にベッタリ病」が治らないまま30歳になって40歳になって、わたしだったらそんなややこしいオバちゃんと関わりたくないし、絶対になりたくないと心の底から思う。

 

昨年あたりからずっと、未来に対して、そんな漠然とした不安を抱いている。毎晩布団に入るとき、「明日はどうやって生きていこう」って思う。明日が毎日やって来て、春が来て夏が来て秋が来て冬が来て、その次の年には去年とは違う色の季節があるようにわたしも正しく成長していきたいのだが。なんだかなあ。上手くいかない。

 

意外とみんなそうなのかも、とも思う。最近わたしは恋愛リアリティ番組にハマっている。それに出ていた30代半ばの男性が、毎晩食事を用意して家で待ってくれている女性に対して、「俺は子供扱いされるのが嫌いだ。」と声高に訴えているのを見た。無論、女性は彼を子供扱いなどしていない。美味しいご飯を作って家で待つというのは女性の思いやりから来る行動だった。けれど、男性は自分が童顔であることや「結婚出来なさそう」と周囲から言われることにコンプレックスを感じていて、他人から世話を焼かれることを過剰に嫌うのだった。

結局その二人は別れてしまうのだけれど、なんだか他人事とは思えなかった。自分のことでいっぱいいっぱいになって相手の気持ちが見えなくなることがわたしにもある。

そういう自分の幼稚さを、人との関わり合いの中で自覚すると落ち込む。けど、なるべく、相手がほしい言葉をほしいときに掛けてあげられる人でありたいから、ちゃんと心がけるようにはしてます。まあこんな話、めっちゃどうでもいいですね。

 

誕生日にしている旅の話をしようとしたのに全然関係ないほうに話が逸れたので戻します。

 

わたしはもともとフィルムカメラで写真を撮るのが好きで、旅をするようになったのも「もっといろんな人や景色の写真が撮りたい」という気持ちからでした。

旅先でカメラを持って歩くのは、ほんとうに楽しい。撮りたいものを見つけてファインダーを覗いてシャッターを切ったあとには、もう次の撮りたいものを探している。カメラを持っているだけで自然と前を向ける。わたしの好奇心が喜ぶのがわかる。カメラ大好き。

 

今年の誕生日は、Canon EOS Kiss ⅢLと写ルンですともう一台(名前忘れた)を持って長瀞に行きました。

今日その写真を現像してきたので、いくつか載せようと思います。

 

長瀞岩畳。写真は岩畳の上から撮った荒川。遠くから見ると深い緑色をしていてとても綺麗だった。近くで川底を覗くと藻が揺らいでいて、この色かと思った。

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ひとりで荒川を泳いでいたら対岸から泳いできたおじさんに絡まれた。北条政子源頼朝とお歯黒の話を話したいだけ話し、背中をタワシでゴシゴシやりながら去って行った。

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荒川ライン下りの船の上から。この写真の中央でカメラを構えているおじさんはライン下り専属カメラマンだ。朝から夕方まで一人で、上流から次々と下ってくる観光客の記念写真をカメラに収めるのが仕事だ。記念写真はその場では貰えない。欲しい人だけ申し出で注文すれば、一週間後郵送で自宅まで届くらしい。支払いは後日振り込みと、記念写真を手に入れるまでが少々面倒臭い。誰が買うのだろうとさえ思った。この日の気温は39°に達しており、船頭さんの話によれば3kmのライン下りでも熱中症で運ばれる観光客が数名いたらしく、長時間直射日光の下で写真を撮り続けるおじさんの体調がとても心配だった。

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猫。とても懐っこく、手を差し出すとぺろぺろ舐めた。黒猫の方は触ろうとしたら逃げてしまった。

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素泊まりだったので、長瀞セブンイレブンで夕食を買った。セブンイレブンを出て空を見上げると、月が出ていた。

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紫陽花

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長瀞名物、阿左美冷蔵の氷を使ったかき氷をここで食べた。氷に練乳だけのシンプルなやつ。おいしかった。頭がキーンと冷えた。この日はとても暑くて、しばらくして違う店でもう一杯かき氷を食べた。

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とまあ、こんな感じでね。いっぱい癒されて帰ってきましたよ。

 

ちなみに、昨年末舞台に出演した際にいろんな種類のフィルムを箱に詰めてプレゼントしてくださったファンの方がいらっしゃったのですが、とうとう今回の旅で使い切りました!自分では買わないようなものも試せて本当に嬉しいプレゼントでした。ありがとう。

 

またブログ書きます。おやすみなさい。